会長挨拶

二神雅一
 
平成29年4月に設立した岡山県作業療法士連盟は、平成26年3月に有志によって組織化された「作業療法の未来を考える会」がベースになっています。その際の設立趣旨を簡単にご紹介しますと、
 
「作業療法士が県民にとって有意な存在となれるよう、また、現在活躍している作業療法士は勿論の事、これから活躍するであろう次世代の若者たちまでも、夢と自信を持って作業療法が提供できる環境を実現したい」という思いでした。
 
考えてみますと急激な社会環境や制度の変化等の影響がある一方、「理学療法士及び作業療法士法」は法律施行以来半世紀以上一度も改正されず現在に至っているなど様々な課題を抱え、作業療法を必要とされている人達に十分なサービスの提供が出来ない現状もあります。
 
こうした制度環境の整備や政策形成に至る活動、さらには社会保障の財源が先細りしていく中での多職種間による職域確保の戦いや、私たちの身分保障活動は一体どなたがしているのでしょうか。
 
皆さんもぜひ調べてみてください。作業療法士を取り巻く現状を知れば、おそらく多くの方が危機感を感じることと思います。
 
 
もうお分かりのことと思いますが、こうした活動は私たち作業療法士自身の手で行わなければならないのです。
 
「人は作業をすることで元気になれる」という普遍的理念を基本とする私たち作業療法士が、県民の健康で幸せな人生に寄与し広く社会に役立つ職種であり続けるためにも、政治分野における活動が不可欠であることをご認識いただき、是非とも私たちの活動に対して広くご理解と力強いご支援をお願いしたいと思います。
 
 
 
岡山県作業療法士連盟 会長 二神雅一